ケリの一家が健気だ

こんにちは。

 

これまで何度もブログで記してきたが、ウチの周りは自然豊かで田んぼが多い。

今年も田植えの季節がやってきた。

 

春になって田んぼに水が張られる少し前くらいから田んぼを中心にけたたましくなく鳥の声が響いていた。

耳に突き刺さるようなけたたましい声で、なんという鳥だろうと思っていたのだが、ウチの奥さんがスマホで先日調べたところ「ケリ」という名前とのこと。

飛べるのだが田んぼ周辺を縄張りのようにしているのか、走り回る姿をよく見かける。

 

6月に入るころからか、このケリが我々の姿を見かけると必ずと言っていいほど毎回水路越しだが近づいてきてものすごい声で鳴くようになった。

明らかに威嚇されているとわかった。

これはすぐ近くに巣があるのか、縄張り意識が以上に強いのか、どちらかだろうと思っていたところ、この前2羽の雛を2羽の親鳥が寄り添うように守りながら歩く姿を目撃した。

そうか、やはりあの威嚇は卵を守っていたのか。

 

無事に孵化した2羽がヨチヨチ歩いている姿はかわいいという言葉以外見つからない。

じっと見ていると親鳥がこっちに向かって「何だお前!こっち見るな!」と言っているかのようにけたたましく鳴くのだった。

 

ところが昨日見ていると2羽いた雛がどう見ても1羽しかいない。

さらに無情にも縄張りにしていた田んぼは田植え機がぐるぐる走行してケリの親子はそれから逃げ回っていた。

おそらく1羽の雛はアオサギか蛇、もしくはカラスに食べられてしまったと思われる。

人間からも田植え機と草刈り機で怖い音を鳴らして追い立てられる。

気の毒に思うが、これがこのあたりに生息する野鳥の自然の世界なのだろう。

 

かわいらしい残りの雛には無事に大人になって命をつないでもらいたいと願うのみだ。