こんにちは。
先日、夜に自転車で外出した際、国道の交差点で信号待ちをしていた。
すると突然少し大きめのカゲロウらしき虫が飛んできて、車道の方に行った。
当然国道なので車がビュンビュン走っており、あっけなく轢かれて死んだ。
これをずっと目の前で見て「かわいそう」と思ったが、すぐに「これがかわいそうなら日常的に私たちはかわいそうなことをしているじゃないか」と思った。
ゴキブリや蚊、蜂、毛虫はかわいそうと思うことなく反射的に殺している。
人間の立場からすると害虫とされているが、彼らの立場からしてみると普通に生きているだけだろう。
立場の違い、感じ方の違いで理不尽な事を全く気にすることなくやっている。
良い悪いということを言いたい訳ではなく、単に、「人間って理不尽、勝手な生き物だなあ」と改めて感じたというだけのことだ。
だから私は会社で虫が苦手な同僚がキャーキャー騒いでいると、「これは怒らせなければ害がないから大丈夫」と言って、そっと捕まえて表に逃がしてやるようにしている。
地蜘蛛、ゲジゲジ、蜂、コガネムシ、蛾、コオロギ、ヤスデ、ナメクジ…
色々な虫が事務所に入ってくる。
同僚は私のことを虫遣いと言っている。
さすがにそんな私でもムカデと蚊とゴキブリ、毛虫は殺す。
私も理不尽な人間だ。
できるだけ無益な殺生はしないように努力しているが、今の私には無理だ。
悟りを開けば良いのか?普通はそんなの無理だ。
様々な命を奪ってそれを「ありがたくいただきます」と感謝して種の継続を続けてきているという仏教の教えもある。
でもそれは食べて生きていくために必要なこと。
害虫や不快に感じるというだけで殺されてしまう虫にはそのロジックはメチヤクチャ過大解釈しなければ説明できないと思う。
つまり、やはり理不尽な生き物なのだろう、人間って。
深く考えない方が良いかな…