抗がん剤=幸願剤

こんにちは。

 

いつものように先日、オーディオブックを聴いていて、気に入ったフレーズがあったので記そうと思う。

 

老後に関するオーディオブックだったのだが、ガンや抗がん剤治療の話の時、出てきたフレーズだ。

 

抗がん剤=幸願剤

 

ほう!なるほど!

幸せを願う、か!

 

ひょっとすると世間では有名な言い回しなのかもしれないが、私は今回初めて知った。

聞いたことがあったのかもしれないが、頭に残っていなかった。

 

説明によると、次のような内容だった。

 

若いと進行が早いが、高齢になってからのガンは遅いのでむしろ幸せ。

無理に治療して体力を落として辛い日々を過ごすよりは、覚悟を決めて治療をせずに過ごすという選択肢も有り。

 

なるほど。納得。

 

こう言いながら私自身がそうなったら実際はその時にどう思うか分からないが、父が亡くなって一年の今の私には納得だ。

 

どうしても父がどう考えていたのだろうかと思ってしまう。

父の生前の会話から思うに、自分の納得が行くまで終活している間は残される母のことを気にして『幸願剤』治療を受け、主治医との話や残された体力を考えて「もういいだろう」と判断して緩和ケアに切り替えたのだと思う。

 

私は死ぬときには父が見せてくれたような覚悟を決めた見事な死に方をできるだろうか。

ガンと診断されたときにはどう行動するだろうか。

感情に対して無理はしたくないが、恥ずかしい姿も見せたくない。

幸願剤、この解釈の仕方、大いに参考にしよう。