こんにちは。
最近子供が川遊びで溺れて亡くなるという悲しい事故が報道されることが多く、心を痛めるばかりである。
過去と比べて増減はわからないが、情報として知る機会は明らかに増えているように感じる。
その度に『水難事故を予防するには』と、対策の紹介と危険予知の呼びかけかされているが効果がどれほどあるのだろうか。
私達大人が子供の頃、同様に川遊びはしたことがある人は多いと思う。
私達はおそらく、普段から屋外で少しずつ危険なことや痛いことを自分で経験して、『ここまでなら大丈夫』というような判断基準を自分の感覚で身に付けていったと思う。
浅い水路に落ちてビショビショになって帰宅して親にこっぴどく怒られたり、田んぼに落ちて泥だらけになって親からも農家さんからも怒られたとか。
我々より上の世代の人からは肥溜めに落ちたという話も普通に聞いたことがある。
池に落ちそうになってヒヤッとして「ここは危ない」「こういうところは気を付けなければ」と経験として次から気を付けるようにしていたものだ。
だが今の子供たちはそういうヒヤリへのファーストコンタクトを徹底的に親世代によって予防、対策されて触れる機会すらなくされたため、危ないことに関しては体験して感覚で覚えることの代わりに情報として仕入れるしかなくなった。
その結果、その危険度レベルが感覚でわからずにナメがちなのではないだろうか。
子供に危険に合わせないようにするのは大人の役目とはいえ、やりすぎの弊害が出ているように思うのは私だけだろうか。