「人間はみんなひび割れ茶碗」

こんにちは。

 

これまでもブログに記した通り私はオーディオブックの聴き放題サービスを契約している。そこで先日曽野綾子さんの『人間にとって成熟とは何か』をダウンロードして聴いた。 

スパッとはっきりモノを言う、聴いていて心地いいくらいの軽快さを感じるものだった。

 

そこで色々興味深い内容はあったのだが、最も私の頭に響いて残ったものは「人間はみんなひび割れ茶碗」という言葉だった。

 

誰もが病気や欠点、不自由を感じていることは何かしらある。自分が元気だとしても家族に何かしら問題を抱えていたりする。人生とはそれが普通なので、ある時何か突然経済的な変化が生じたり、家族関係のバランスが崩れたりすることが簡単に起きてしまう。だから変化は急に掃除させるのではなく徐々に変えていくようにしなければ発生する問題が大きくなる。

ひび割れ茶碗は、普段は水漏れしないがテーブルにドンと置いたり洗うときに荒く扱うとひび割れから水が漏れたり完全に割れてしまったりする。

 

この趣旨の説明内容に妙に納得してしまった。確かにそうだ。

順風満帆と思われた家族がコロナによる急な不況で会社が倒産したりリストラされて収入がなくなるということもよく聞いた。家族の中でバランスが取れていた人間関係が、キーパーソンだった母親が入院したことによってあっという間にバランスが崩れて関係が悪くなってしまったという話も聞いたことがある。考えてみてもアリがちな話だと思う。

 

私もひび割れ茶碗だ。突然病気で入院ということになればたちまち家族が困ることになる。誰もがそうだと思う。

 

できるだけ危険予知して万が一に備えて色々整理したりまとめておこう。直接終活にもつながることになるので絶対に悪いことではないと確信している。